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日本テリア(Japanese Terrier)の犬種イラスト
小型日本

日本テリアJapanese Terrier

希少な和製テリア、繊細さと活発さを併せ持つ日本の宝

Overview

Overview

日本テリアは日本原産の小型テリア犬種で、17世紀に長崎にオランダから渡来したスムースフォックステリアが祖先とされています。頭部がブラックまたはブラック&タンで、体は白地にブラックやタンの斑点があるのが特徴的なカラーパターンです。被毛は非常に短く滑らかなスムースコートで、抜け毛は少なめです。明治から昭和初期にかけて神戸・横浜を中心に愛玩犬として人気を博しましたが、第二次世界大戦後に頭数が激減し、現在は極めて希少な犬種となっています。JKCの年間登録頭数はわずか数頭〜十数頭程度で、絶滅が危惧されている状態です。活発で明るい性格を持ちながらも、繊細で感受性の強い一面があります。

Origin日本
Height30〜33 cm
Weight2.3〜4 kg
Lifespan12〜15年
Coat Typeスムース
Colorsブラック&ホワイト&タン(頭部ブラック、体白地に斑)
Exercise Needs
Trainability
Shedding

Temperament

Temperament

日本テリアはテリア気質を持ちながらも、日本の愛玩犬として改良された温和さを兼ね備えた犬種です。飼い主に対して非常に愛情深く、膝の上で過ごすことを好みます。活発で遊び好きな一面と、繊細で感受性の強い一面を併せ持ちます。家族の感情を敏感に察知し、悲しんでいる飼い主のそばに寄り添う思いやりを見せることがあります。見知らぬ人に対しては警戒心を示しますが、社会化が適切に行われていれば過度に臆病にはなりません。テリアならではの敏捷性と好奇心を持ち、動くものに反応する本能が残っています。他の犬に対しては個体差がありますが、基本的には友好的です。寒さに弱いため、室内犬として飼育されてきた歴史から、快適な環境での生活を好みます。清潔好きで、自分の寝床を汚すことを嫌う傾向があります。

Life Stage Guide

Life Stage Guide

Characteristics

1歳頃に成長が完了し、2.3〜4kgの体重で安定します。スムースコートの短い被毛と、頭部の濃色・体の白地のコントラストが美しい成犬期です。活発で遊び好きな性格と、飼い主の膝の上でくつろぐ甘えん坊の一面が共存する魅力的な時期です。筋肉質でしなやかな体型を維持しましょう。

Nutrition Tips

成犬用フードに切り替え、1日2回の給餌が基本です。体重1kgあたり約55〜70kcalが目安ですが、活動量に応じて調整します。小型犬用の小粒フードを選ぶことで食べやすさに配慮できます。被毛が短いため皮膚の健康が見た目に直結します。オメガ3・オメガ6脂肪酸を含むフードで皮膚の健康を維持しましょう。

Exercise

1日30〜45分の散歩が理想です。テリアとしての敏捷性を活かし、フリスビーやボール遊びなども楽しめます。ただし寒さに弱いため、冬場の散歩は日中の暖かい時間帯に行い、必要に応じて洋服を着用させましょう。室内での遊びも好きで、引っ張りっこや追いかけっこを楽しみます。テリアの本能で小動物を追いかけることがあるため、散歩時はリードの管理に注意してください。

Training

成犬期も学習の継続が大切です。テリア気質のため、同じトレーニングの繰り返しには飽きやすい面があります。短いセッションで変化をつけながら楽しく教えましょう。飼い主との絆を深めるため、一緒に遊ぶ時間を大切にしてください。呼び戻しの強化はテリア犬種にとって特に重要です。

Health Check

Health Check for This Breed

日本テリアの個体差があります。計算結果は目安です。

Common Health Concerns

Common Health Concerns

膝蓋骨脱臼(パテラ)

Patellar Luxation

膝の皿(膝蓋骨)が正常な位置からずれる疾患で、小型犬である日本テリアにもリスクがあります。歩行時にスキップするような動きや、突然片足を上げて歩く症状が現れます。グレード1〜4まであり、進行すると関節炎を併発し、外科手術が必要になることがあります。

Prevention

適正体重の維持が最も効果的な予防策です。滑りやすいフローリングにはマットを敷き、高い場所からの飛び降りを防止しましょう。パピー期からの定期検診で早期発見に努め、進行を防ぐ対策を講じることが大切です。

Nutrition Tips

体重管理が膝への負担軽減に直結します。グルコサミン・コンドロイチンを含むフードで関節の健康をサポートし、低カロリー・高タンパクの食事で適正体重を維持しましょう。オメガ3脂肪酸は関節の炎症を抑える効果があります。

皮膚疾患

Skin Disorders

日本テリアはスムースコートで皮膚が露出しやすいため、紫外線による皮膚ダメージや接触性皮膚炎のリスクがあります。また、アレルギー性皮膚炎も報告されています。かゆみ、発赤、湿疹、脱毛などの症状が現れます。白い部分の皮膚は特に日焼けに弱い傾向があります。

Prevention

直射日光への長時間の暴露を避け、特に白い皮膚の部分は紫外線対策が重要です。犬用の日焼け止めやUVカットの洋服の活用を検討しましょう。定期的なシャンプーで皮膚を清潔に保ち、アレルゲンとなる物質との接触を減らします。

Nutrition Tips

オメガ3脂肪酸(EPA・DHA)を含む食事は皮膚のバリア機能を強化し、炎症を軽減します。ビタミンEとビオチンも皮膚の健康維持に有効です。添加物の少ない良質なフードを選び、食物アレルギーが疑われる場合は限定原材料のフードを試しましょう。

歯周病

Periodontal Disease

小型犬である日本テリアは口が小さく歯が密集しているため、歯垢・歯石が溜まりやすく歯周病のリスクが高い犬種です。口臭、歯茎の腫れ・出血、食欲低下が初期サインです。進行すると歯の喪失だけでなく、全身の臓器にも悪影響を及ぼします。

Prevention

毎日の歯磨きが最も効果的な予防法です。歯磨きガムやデンタルトイも補助的に活用しましょう。年に1〜2回のプロフェッショナルクリーニング(歯石除去)を推奨します。口の中を定期的にチェックし、異常を早期に発見する習慣をつけましょう。

Nutrition Tips

適度な硬さのあるドライフードは歯垢の蓄積を抑制する効果があります。ウェットフードのみの食事は歯に残りやすいため、ドライフードとの併用がおすすめです。デンタルケア用のおやつも効果的ですが、総カロリーの10%以内に抑えてください。

低体温症

Hypothermia

日本テリアは被毛が極めて短く、体脂肪も少ないため、寒冷環境に非常に弱い犬種です。体温が正常値(38〜39度)を下回ると、震え、元気消失、反応の鈍化などの症状が現れます。重度の場合は意識障害や心臓の異常リズムを引き起こす危険があります。

Prevention

冬場の室温管理を徹底し、20〜25度を維持しましょう。外出時は犬用の洋服を着用させ、寒い日の長時間の散歩は避けてください。暖かい寝床(ヒーター付きのベッド等)を用意し、就寝時の冷え込みにも対策しましょう。シニア期は特に体温調節機能が低下するため注意が必要です。

Nutrition Tips

十分なカロリー摂取が体温維持に重要です。寒い時期は活動量に応じてカロリーを少し増やすことも検討しましょう。良質な脂質はエネルギー源として体温維持に寄与します。温かいスープやぬるま湯でフードをふやかして与えることも、体を温める効果があります。

Nutritional Design Guide

Nutritional Design Guide

Calorie Range115〜240 kcal / 日(体重2.3〜4kgの成犬基準)
Water Intake50〜70 ml / kg / 日
Protein Ratio25〜30%(乾物換算)
Meal Frequency成犬は1日2回。パピー期は3〜4回、シニア期は消化に配慮し2〜3回に分けて与えます。体が小さいため低血糖に注意し、食事間隔を空けすぎないようにしましょう。

Recommended

鶏肉・七面鳥(良質な高タンパク質)サーモン・イワシ(オメガ3脂肪酸・皮膚の健康)さつまいも(消化の良い炭水化物・食物繊維)ブロッコリー・ほうれん草(ビタミン・ミネラル)亜麻仁油(皮膚バリア機能の強化)卵(良質なタンパク質・ビオチン)

Avoid

チョコレートブドウ・レーズンタマネギ・ニンニクキシリトール過度な塩分・糖分人工着色料・保存料

Rotation Advice

2〜3種類のタンパク源(鶏肉、魚、鹿肉など)を2〜4週間ごとにローテーションし、栄養バランスの偏りとアレルゲンの蓄積を防ぎましょう。皮膚の健康を意識し、オメガ3脂肪酸を豊富に含むフードを定期的に取り入れることをおすすめします。

Grooming

Grooming

日本テリアのスムースコートは手入れが非常に簡単な犬種です。週に1〜2回のラバーブラシでのブラッシングで十分です。換毛期にもさほど抜け毛は増えません。シャンプーは月に1〜2回が目安で、皮膚に優しい低刺激性のシャンプーを使用しましょう。被毛が短いため皮膚が露出しやすく、夏場は紫外線対策、冬場は保温対策が必要です。耳は立ち耳または半立ち耳のため通気性は良好ですが、週1回のチェックは行いましょう。爪切りは月1〜2回、歯磨きは毎日行い歯周病を予防してください。小型犬は涙やけが出ることもあるため、目の周りのケアも忘れずに。

Living Advice

Living Advice

日本テリアは完全室内飼いが必須の犬種です。被毛が極めて短いため、寒さに非常に弱く、冬場は必ず暖房と洋服で保温してください。室温は20〜25度を維持するのが理想です。活発で遊び好きですが、運動量はそれほど多くなく、室内での遊びと短めの散歩で満足できます。飼い主の膝の上で過ごすことを好む甘えん坊な犬種のため、長時間の留守番はストレスの原因になります。在宅ワークの方やシニア世代の方に適した犬種と言えるでしょう。テリア気質があるため、小動物との同居には注意が必要です。極めて希少な犬種のため、ブリーダーを見つけること自体が難しい状況にあります。保存活動への理解と協力も大切です。

History & Origins

History & Origins

日本テリアの起源は17世紀の長崎に遡ります。1700年前後、オランダの貿易船によって長崎に持ち込まれたスムースフォックステリアが日本の在来犬や他の小型犬と交配し、日本独自のテリア犬種として確立されました。「お座敷犬」「抱き犬」として愛され、特に神戸、横浜、長崎などの港町を中心に飼育されていました。大正から昭和初期にかけて計画的な繁殖が行われ、1930年にJKCの前身である帝国畜犬協会で犬種標準が制定されました。FCIには1964年に暫定登録、1998年に正式登録されています。しかし第二次世界大戦中の食糧難により多くの犬が失われ、戦後は洋犬の人気に押されて頭数が激減しました。現在のJKC年間登録頭数はわずか数頭から十数頭で、国内外の繁殖家による保存活動が続けられていますが、絶滅の危機に瀕している希少犬種です。日本原産犬種でありながら天然記念物には指定されていません。

FAQ

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