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イングリッシュセッター(English Setter)の犬種イラスト
大型イギリス

イングリッシュセッターEnglish Setter

優美なベルトンの被毛と、穏やかで気品ある猟犬の魂

Overview

Overview

イングリッシュセッターはイギリス原産のセッティング・スパニエルを祖先に持つ鳥猟犬で、400年以上の歴史を誇る最も古いセッター種のひとつです。体高61〜68cmの中大型犬で、全身に広がる美しいベルトン模様(白地に細かい斑点)の長毛が最大の特徴です。温和で社交的な性格から「セッターの紳士」と呼ばれ、家庭犬としても高い人気を誇ります。野外では優れた嗅覚と持久力で鳥を探し出し、獲物の前で伏せて位置を知らせる独特のセッティング行動を見せます。運動量が多く、広いスペースでの自由運動を必要とする犬種です。

Originイギリス
Height61〜68 cm
Weight20〜36 kg
Lifespan11〜15年
Coat Typeロング
Colorsブルーベルトン、オレンジベルトン、レモンベルトン、リバーベルトン、トライカラー
Exercise Needs
Trainability
Shedding

Temperament

Temperament

イングリッシュセッターは非常に穏やかで友好的な性格を持ち、人間にも他の犬にもフレンドリーに接します。攻撃性が極めて低く、子供との相性も良い犬種です。猟犬としての本能は残しつつも、家庭内では落ち着いた振る舞いを見せます。ただし繊細な感受性を持ち、厳しいしつけには萎縮してしまう傾向があります。飼い主への愛着が非常に強く、長時間の留守番は分離不安を引き起こすことがあります。嗅覚が優れているため、散歩中に匂いを追いかけて夢中になることがあります。

Life Stage Guide

Life Stage Guide

Characteristics

2歳頃に精神的にも成熟し、体重20〜36kgで安定します。成犬になっても活動的で運動欲求が高い犬種です。美しいベルトンの被毛は定期的な手入れが必要で、耳周りや脚部の飾り毛は特にケアが求められます。室内では穏やかですが、十分な運動をしないとストレスから破壊行動を見せることがあります。

Nutrition Tips

成犬用フードに切り替え、1日2回の給餌が基本です。体重1kgあたり約40〜55kcalが目安で、運動量に応じてカロリーを調整します。活動量の多い個体は高タンパク・適度な脂質のフードを選び、関節の健康をサポートするグルコサミンやオメガ3脂肪酸を含むものが理想的です。

Exercise

1日最低60〜90分の運動が必要です。ジョギング、長距離散歩、フリーランニングが適しています。嗅覚を活用するノーズワークやフィールドトライアルも精神的な満足感を得られます。運動不足は肥満やストレス行動の原因になるため、毎日十分な運動時間を確保しましょう。

Training

成犬期も継続的なトレーニングで精神的な刺激を与えることが重要です。イングリッシュセッターは協調性が高く、飼い主と一緒に活動することを好みます。ドッグスポーツやノーズワークは本能を満たしながらトレーニングできる優れた方法です。散歩中のリコールの確認を定期的に行いましょう。

Health Check

Health Check for This Breed

イングリッシュセッターの個体差があります。計算結果は目安です。

Common Health Concerns

Common Health Concerns

股関節形成不全

Hip Dysplasia

股関節の骨と軟骨の発育異常により、関節がうまくかみ合わない疾患です。イングリッシュセッターでは中程度のリスクがあります。後肢の跛行、うさぎ跳び様歩行、運動を嫌がるなどの症状が見られ、若齢期から発症することがあります。

Prevention

成長期の過度な運動を避け、適正体重を維持することが最も重要です。滑りやすい床を避け、階段の昇降を制限しましょう。繁殖前の股関節評価が推奨されます。

Nutrition Tips

関節をサポートするグルコサミン、コンドロイチン、EPAとDHAを含むフードが有効です。成長期のカルシウム過剰摂取は股関節形成不全のリスクを高めるため、大型犬パピー専用フードを選びましょう。

先天性聴覚障害

Congenital Deafness

生まれつき片耳または両耳の聴覚が失われている疾患で、白い被毛を持つ犬種に多く見られます。イングリッシュセッターはベルトン模様の遺伝子と関連して発症リスクがあります。BAER検査(脳幹聴覚誘発反応検査)で診断できます。

Prevention

先天性のため予防は困難ですが、繁殖前のBAER検査で聴覚障害のキャリアを特定することが重要です。片耳の難聴は日常生活では気づきにくいため、パピー期に検査を受けることを推奨します。

Nutrition Tips

聴覚障害そのものに対する栄養アプローチはありませんが、神経系の健康をサポートするDHA・EPA、ビタミンB群を含む食事が全般的な健康維持に有用です。

甲状腺機能低下症

Hypothyroidism

甲状腺ホルモンの分泌が低下する疾患で、イングリッシュセッターでは比較的発症率が高いです。体重増加、被毛の薄化、元気の低下、寒さへの過敏、皮膚の色素沈着などが主な症状です。中年期以降に多く発症します。

Prevention

定期的な血液検査でT4(甲状腺ホルモン)値をモニタリングすることが早期発見につながります。肥満は甲状腺機能に影響を与えるため、適正体重の維持が重要です。

Nutrition Tips

甲状腺機能低下症は代謝が落ちるため、低カロリー・高品質タンパク質のフードに切り替えます。ヨウ素やセレンは甲状腺機能に必要なミネラルですが、過剰摂取は逆効果のため適正量を守りましょう。

肘関節形成不全

Elbow Dysplasia

肘関節を構成する骨の成長異常により、関節の不適合が生じる疾患です。前肢の跛行、歩行異常、運動嫌いなどの症状が見られます。遺伝的要因と成長期の栄養管理、運動量が発症に関わります。

Prevention

成長期の急激な体重増加を避け、大型犬パピー用フードで栄養バランスを管理します。硬い地面での長時間のランニングを避け、成長板が閉じるまでは穏やかな運動を心がけましょう。

Nutrition Tips

関節の炎症を抑えるオメガ3脂肪酸、軟骨を保護するグルコサミンとコンドロイチンを含む食事が推奨されます。体重管理のため、脂質量をコントロールしたフードを選びましょう。

Nutritional Design Guide

Nutritional Design Guide

Calorie Range800〜1,500 kcal / 日(体重20〜36kgの成犬基準)
Water Intake50〜70 ml / kg / 日
Protein Ratio22〜28%(乾物換算)
Meal Frequency成犬は1日2回。パピー期は3〜4回、シニア期は消化に配慮し2〜3回に分けて与えます。運動の前後30分は食事を避け、胃捻転のリスクを減らしましょう。

Recommended

鶏肉・七面鳥(良質なタンパク質)サーモン・イワシ(オメガ3脂肪酸・DHA)玄米・オートミール(消化の良い炭水化物)ブロッコリー(ビタミンC・抗酸化物質)ブルーベリー(抗酸化作用)亜麻仁油(皮膚・被毛の健康)

Avoid

チョコレートブドウ・レーズンタマネギ・ニンニクキシリトール鶏の骨(砕けて消化管を傷つける)過度な塩分・糖分

Rotation Advice

鶏肉、魚、ラム肉などのタンパク源を2〜3ヶ月ごとにローテーションし、栄養バランスの偏りとアレルギー発症リスクを軽減します。新しいフードへの移行は7〜10日かけて徐々に行いましょう。

Grooming

Grooming

長い絹のような被毛は最低週3〜4回のブラッシングが必要です。耳、胸、脚、尾の飾り毛は毛玉になりやすいため、スリッカーブラシとコームを使って丁寧にほぐします。シャンプーは月1〜2回が目安で、被毛の美しさを保つためにコンディショナーも併用しましょう。垂れ耳で通気性が悪いため、週1〜2回の耳掃除で外耳炎を予防します。爪切りは月1〜2回、足裏の毛のカットも定期的に行ってください。

Living Advice

Living Advice

イングリッシュセッターは非常に運動量が多い犬種のため、広い庭のある住環境が理想です。マンション飼育の場合は毎日十分な散歩とドッグランでの自由運動を確保する必要があります。室内では穏やかに過ごしますが、運動不足になると破壊行動や吠え癖の原因になります。人間との交流を強く求める犬種のため、長時間の留守番には向きません。暑さにはやや弱いので、夏場は室温管理に注意してください。フェンスの高さは最低120cm以上確保し、脱走を防ぎましょう。

History & Origins

History & Origins

イングリッシュセッターの歴史は14世紀にまで遡り、スペインからイギリスに渡ったセッティング・スパニエルが起源とされています。「セッター」の名は、獲物を見つけると伏せて(set)位置を知らせる猟法に由来します。19世紀にエドワード・ラヴェラックが35年以上かけて体系的な繁殖プログラムを行い、現在のイングリッシュセッターの基礎を確立しました。その後、R・パーセル・ルウェリンがフィールド能力を重視した血統を発展させました。1878年にAKCに登録された最初の犬種のひとつであり、ドッグショーの歴史においても最も古い犬種のひとつです。日本では希少犬種ですが、その優美な姿と温和な性格から根強いファンがいます。

FAQ

FAQ

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